朝起きて、まずはお湯を沸かす。
コーヒー豆を挽き、ゆっくりと丁寧にコーヒーを淹れる。
ココナッツオイルで口をゆすぎ、塩を混ぜたお湯でさらに口をゆすぎ、まずは口をきれいに。
1時間以上かけながらゆっくりとコーヒーを飲み、目を閉じて座る。
僕はこれをコーヒー瞑想と呼ぶ。
慌しさに振り回されず、こころを整える。
そうこうしていると、トイレに行きたくなるので、昨日食べたものを外へ。体内をクリアに。
さらに塩お湯でネティを行う。
ネティとは鼻にお湯を流し込み、鼻、そして呼吸器の浄化を行う。
ココナッツオイル、ターメリック、いくつかのエッセンシャルオイルを混ぜたペーストで歯を磨く。
祭壇に火を灯し、お祈りのプジャ。
1日の始まりに感謝を。意識をクリアに。
エネルギーの通り道を浄化して、そこからアシュタンガヨガの練習にはいる。
約3時間の練習後、身体も意識もばっちりと目覚め、冴え渡る意識のもと、日常がはじまる。
とりあえず汗を流す。
せっけんもシャンプーも何も使わず、お湯だけ。
僕の日常における洗剤は洗濯用のココナッツから作られた洗剤だけ。
食器も水だけ。もし料理にオイルを使ったのであれば、朝のコーヒーの出がらしで擦る。
身体や生活が変われば必要なものは減る。
焼きたてのシンプルなパンを買いに家の裏まで。
ココナッツをコンコンと叩いて割り、練習で流れ出た水分を補い、中の果肉を取り出してブレンダーにかけてココナッツミルクをつくる。
フレッシュなフルーツと焼きたてのパンとココナッツミルクは毎日変わらぬ朝食メニュー。
散歩して、海眺めたり、丘に登ったり。ボーっと自然を眺めれば、もう昼飯の時間だ。
ここゴアではオーガニックの野菜も手に入るし、インド各地ではオーガニック食材も結構手に入る。
そんな野菜たちとスパイスでターリープレートを埋め、ゆっくりと丁寧に作ったご飯は外食よりも美味しいと思うし、身体が喜んでいるのがわかる。
夜のプジャ。1日に感謝して。
夜も1時間ほど座り。ここではコーヒーは無し。
その後にはプラナヤマ。
そして寝る。
この与えられた身体を丁寧に大切に。
自分の身体を知り、その身体に合ったものを捧げる。
いくら綺麗な水を手に入れようと、甕の中の水が澱んでいれば、綺麗な水は甕に入れた途端に澱んでしまう。
お金と時間と豊かさと。
何がどれだけ必要なのか。
何を手放し、何を見つけるか。
これはインドだからできることなのではなく、僕のくらしは大体日本でも同じ。
強いて言えば、ココナッツが日本には無いから、そこが大豆に変わり、フラフラ散歩していた時間の一部が働く時間になるだけ。
僕はこれで十分。
クリアな毎日を楽しみましょ。