今年もHappyな一年に。

みなさん、新年明けましておめでとうございます。

僕は相変わらずインドで年末感も新年感も全くなく、いつも通りカレーを食べてヨーガをしています。

2018年も帰国後、多くの方とまたヨーガを学び合えること楽しみにしております。

今年もみなさんはいろいろなところでいろいろな学びをされるのでしょう。

学びの理由もまたそれぞれ。
ぜひみなさんにとって実り多き一年であること願っております。

こうして、半年間もインドに滞在しながらヨーガの学びを深めていると、時折なぜヨーガを学んでいるのかと改めて考えることもしばしば。

それは、ヨーガを始めた頃の理由とも違うし、1年前の理由とも少し違う気もする。
日々、これは形を変えている。というよりも、より明確な理由へと形を変えている。
そんな気がします。

アーサナを学ぶ意味、聖典を学ぶ意味、毎日プージャをする意味。
今の僕にとっては一体理由はなんなのか、じっくりと時間をかけて見つめていきたいと思います。

言葉にすること、明確な答えを出すことが必要かどうかはよく分かりません。
逆にあたまでそんなこと考えない方がいいのかもしれないけど、それが自分で少し分かった時、また理解が少し深まる気がしたので、日々の生活は変わらないけれど、普段の生活からまたそんなことも考えて生活してみることにします。

みなさんも気が向いたらなぜヨーガを学んでいるのか。
ちょっと考えてみると気づいていなかった何かに気づくかもしれませんね。

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毎日のプージャ。神様のお供え後、プラサーダとしてごはんを頂く。
こうして日本やインドで世界中のヨーギーと出会うとこれまた面白い。
同じように見える理由であっても、実は全く違った感情が働いていることもよく見かける。

ヨーガを教えたいから、資格を取りたいから学ぶ。

何のために学ぶのか。

同じティーチャートレーニング( TT)を受け、資格や修了証を取得することでも、ただプローフィールに載せるために資格をたくさん集め、満足してしまうのか。はたまた純粋に知識や自分の理解をより深めることで生徒さんに伝えやすくしたいのか。

よくTTって何なのさ談義もされるが、僕は正直どちらでもいいと思っている。
より短期間の間で広い知識に触れることはできるのだろうから、多くのメリットは間違いなくあるだろう。

ただ、素直な意見を言うならば、修了証にはさほど意味はないんじゃないかとは思っている。

いくら修了証を持ち合わせていようが、その人の姿形は何も僕には見ることができない。
もし共にヨーガを伝えあう機会があるなら、僕は修了証ではなくそに人の生き方を優先するだろう。

200時間や500時間。
ましてや1日の数時間でもらえてしまう修了証も今はあるくらい。

その修了証がどんな想いで、どんな意味を持っているのか、僕は知らないので、それをどうこう言いたいわけではなく、それを受講する側は、ぜひそのクラスをなぜ受けるのか。

その理由がステータスや見栄のためではないならばきっと、そのクラスは素晴らしい時間となることでしょう。

別に資格や修了証を手にした瞬間、先生になれるわけではないし、その紙がその人を輝かせるわけでもない。
そこで学んだ知識が自分のものとなった時、その人を輝かせるのだろう。

きっと先生ってのは目の前にいる人が、自分のことを生徒だと思うならば、その瞬間はそのヨーガを伝える人は先生である。それが僕の思う先生の形だ。
ただ自分のものとなった少しの知識を伝えるだけでも、十分人に幸せを伝えることができるだろう。

一度聞いたからといって、自分のものになるわけがない。

何千時間、学び続けてても、自分のものにならないことだらけだ。
このインドでの生活では毎日毎日、単純にマットの上で身体や心、座ったり聖典と向き合ってる時間だけでも大体毎日6時間以上ある。
それでも一日に自分のものとなった知識はあったのかなかったのか。
僕はそんなもんだ。

外から飾るのではなく、内側を輝かせないと。

TTも修了証がどうこうではなく、ただそれを学ぶ姿勢が大切なんじゃないだろうか。

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疲れ果てて毎日昼寝。
TTや修了証はよくこういったいわゆるTTってなんなのさ談義に持ち上げられやすいが、それはTTや修了証に限ったことではない。

アシュターンガヨーガでの伝統の教えでは、TTはない。

なので多くのアシュタンギーはTTの取得ではなく、日々の練習に励む。

でも、ここでも同じようなことは起きるのだ。

時として、日々の練習もアーサナをもらうことを目的としてしまったり、どこのアーサナまで終わらせることがステータスのようになってしまったり、はたまた世界中から練習生が集まるインド・マイソールではどれだけ早くオーソライズド(正式指導資格)されるかを競うような人もいるくらい。

でも、新しいアーサナが欲しいと言うのが悪いわけでもないし、オーソライズドを取得したいと思うことだってなに一つ悪いことではない。

同じ目的でも、理由は様々。

アーサナ欲はきっと自分の体の理解を深めるだろうし、オーソライズドにより、多くの人に正しい知識を伝えることも可能となるだろう。

これまた学ぶものの姿勢次第。

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疲れていても、波があればサーフィン。
資格、修了証、アーサナ。
そして師もしかり。

僕はなにも持っていないけれど、唯一、人に自分のヨーガの源を説明するときには、プロフィールにも載せている、Rolf&Marciの名前を出す。

僕は今ここインドで教えを受けているRolfとMarciのことを心から自分の師だと仰いでいる。
そこには言葉で表せないくらいの敬意や、信頼、愛情を持っている。

彼らからもまた弟子に対する様々な想いを受け取っているつもりだ。
いや、間違いなく受け取っている。

師と仰ぐからにはそれなりの関係を築いてきた。

これは聞いた話だから、真相は定かではないけれど、
ここに練習にきたある生徒が、自己流でたくさんのアーサナをアライメントも無茶苦茶のまま進め、練習日の最後にRolfに写真を一緒に撮ることを頼んだらしい。
でもRolfはその写真を断ったという。
俺のことを先生と言うんだろ、俺はお前の先生じゃない。

何度も言うようだが、これは聞いた話なので真相はわからないが、Rolfなら言う気もする。

師とみるのは、共に過ごした時間の長さではないし、それも人それぞれ。
ただ自分を飾るために学びを受けた先生を安易に師と仰ぐのはとても師に対して失礼だとも思う。

僕にとっては師事という言葉はとても重い。

その師は、弟子の名前を覚えているのだろうか?
弟子のことをどれだけ知っているのだろう。

師からの教えの真意をどれだけ理解しているのだろう。
短い期間しか共にしていない生徒に師はどれだけの知識を伝えたのであろう。

師とは、共に弟子も存在するものだ。
それが師弟関係というのだろう。

焦って学ぶべきではない。
焦って知ったばかりの知識を伝えるべきでもない。

紙があろうがなかろうが、そこで学んだ知識がその人のものとなったなら、きっと人には伝わるであろう。

好きで学んだ結果、伝えることができたり、
より人に伝わりやすくするために自分の学びを深めたり。

学びたくて、学びたくて、気づいたら修了証が増えていた。
素敵なことではないだろうか。

資格を集めること、アーサナを集めること、知識を集めること。
集めただけで終わりにするのではなく、自分のために学びつづけないと。
まず自分でしっかりと使えるようにならないと。

TTの内容のことはよく知らないけど、きっとTTは畑の耕し方、野菜の育て方を学び、そして最後に野菜の種を受け取ったようなものなんではないだろうか。
それをその後畑に撒いて水をあげ続けるのか、それともどこかに放置して飾っておくのか。それは人それぞれ。

何年も試行錯誤してやっと、おいしい野菜が生み出せるようになるのだろう。

きっとどのTTも先生の作った野菜をあげて、よかったね。というものではないはず。
そう信じたい。

ヨーガを学びたいのか。ヨーガを伝えたいのか。ヨーガの先生になりたいのか。ヨーガの先生と呼ばれたいのか。なぜ伝えたいのか。

クラスではヨーガとは内側を見つめるものですよと言っていても、外側を飾ることに夢中になっていたら、せっかくヨーガを学んでいるのに勿体無い。

そんな欲も出してくれるのがヨーガの学びのひとつなんだとは思うけど。

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INTO THE MIND。内側を見つめましょ。
どんな人も時には先生の顔を持つ時があるけれど、僕らはずっと学生です。

2018年もまた、みなさんそれぞれの伝えたい素敵なヨーガの知識で、よりこの世界が輝きますように。

One Comment Add yours

  1. Keiko Kinoshita says:

    Doniさん、明けましておめでとうございます。
    エピソードの真偽はいかなるものか関係なく、Rolf先生の言葉に清々しい想いになりましたよ。
    素晴らしいゴアでの暮らしを引き続きご堪能ください。東京、京都の冬は寒いです。。。特に京都は。

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