インドは日に日に気温が上がり、日中はもう身体が動かないくらいの暑さに。
毎日、マントラの様に気づけば暑いを繰り返し唱えている。
日本でもニュースに取り上げられている様に、今年のインドはとてつもない暑さになっているようだ。
ニュースで多く取り扱われているのは北部の地方。北はカラカラジリジリ乾燥した暑さに。僕のいる南部は湿度と気温が高くジメジメ。ニュースにはならないけれど南部も相当暑い。
太陽がまだそんなに昇りきらない時間の練習でもすぐに汗だく。
ゴアでの練習はだいたい3時間。
いったいこの3時間の間にどれだけの水分が身体から出ていっていることやら。
練習が終われば、一目散にバイクを走らせココナッツスタンドへ。
ココナッツは瞬く間に身体に染み込んでいく。砂漠のように干上がった身体にはココナッツがいちばん。その後、家に帰って更にスイカジュース。そして、パイナップルジュース。
この時期はいくら水分を摂っても取りすぎってことにはならない気がする。
一体どのくらいの気温なのかはよく分からないけれど、いつも夏に帰国するとあの盆地の京都ですら扇風機を使わずに過ごせるのだから、よっぽどこっちの不快指数は高い。
去年もそうだったけれど、この時期になると身体中にポツポツと湿疹が出てくる。
去年はマンゴーの食べ過ぎだと思っていたのだけど、今年はそんなにまだ食べていないのに去年と同様に身体中にポツポツ出てきた。
結局、この湿疹は暑すぎるゆえに体温を下げさせようと出てくるらしい。
確かに、練習でどんどん身体が温まってくるとちょっとずつ現れる。
そして、マンゴーの食べ過ぎもあながち間違いではなく、マンゴーは身体を熱くする。オーガニックマンゴーとなれば、本当に太陽のエネルギーを食べているのかのように、とてつもないパワーだ。
それもあってマンゴーを食べた後は顕著に現れる。
一時は、マンゴーアレルギーかも。もうマンゴーたくさん食べられないな。とショボくれていたのだけれど、マンゴーのせいのようで、そうではないので、様子見ながらちょっとずつこれからも食べていこうと思う。
日本ではいくら暑くてもこんな症状にはなったことが無いけれど、さすがIndia。
まだまだ知らない自分の身体をあらゆる局面で教えてくれます。

さて話は変わり、ニュースになっているインドの熱中症による死亡事故について。
これは僕の憶測にしか過ぎないけれど、きっとこれはただ単に異常気象とゆうわけではなく、貧富の差やカースト制が引き起こしている問題なのかなと。
ここ南インドでも、大抵の人はインド人であっても室内にいたって僕のようにヒーヒー喚いている人たちばかり。でも外では40度前後の炎天下の中、毎日のように道路工事が行われており、それも日本のように技術が進歩しているわけでは無いので、華奢な女性やおじいちゃんまでもが頭に何キロあるかも分からない土や石を乗っけて日が暮れるまで働いているのです。
工事現場近くは土ボコリや道路の原料となる石を溶かす臭いなどすごい劣悪な環境。彼らはきっとそんな仕事しかないんじゃないかなと。
いわゆるインドのリゾート地として知られるこのゴア。僕らがスクーターでスイスイ走っているこの道路の裏ではまだたくさんの過酷な労働が強いられているのを大半の人は気にしないのだろう。
そして、こうして気付いたとしても僕は何が出来るか分からずにただ通り過ぎてしまうだけ。
衣料用品、食品、電化製品、そしてこうしたインフラ事業のほとんどの裏側まだこんな事がたくさん起こっている。
ものであればそんな製品は買わないとゆう意思表示ができるとしても、道路って難しいな。
僕が今できることは毎日、全ての生きるものが幸せである事を祈ることだけ。
生きとし生けるものがみな自由で幸せでありますように。
Om