ここはスリランカのヒッカドゥア。ビーチ沿いに走る一本の道路の脇にサーフショップやレストランが立ち並ぶ。
基本的にはこの一本道のみ。
隣町もその隣町も。
そんな一本道からたまに陸側へ入る小道がある。
ビーチ沿いのツーリスト向けの小綺麗な雰囲気は一変し、緑あふれるジャングルへと続いていく。
サーフタウンとして発展する数年前までは街全体がジャングルだったらしい。
列車もジャングルの中を走る。
旅において、住む場所はとても重要だと思っていて、いい住まいが見つかれば、その旅全てがうまくいくんではないかと思うほど。
僕は日本でも家はなく、ご厚意に甘え人の家を転々とする事、早5年。
その場所を出る事になればまた次なる住まいを求めてウロウロする。
この5年でどれだけの人と家にお世話になったことやら。
日本にいても結局旅は続いているわけで、まだしばらくはこれは続きそう。
そんな家のどれもがそうだし、こうして続く旅の最中で求める場所もそうなのだけれど、僕はちょっと人里離れた場所が好きなのだ。
メインロード沿いとか、駅や店が近いとか、そんなのはあまり重要ではなく、不便でも少し奥まって、自然の中にひっそりと佇むようなところを求める。
たまたま見つけたヒッカドゥアの家はジャングルの中の広い敷地の中にひっそりと佇んでいた。
見たことのない虫たちや、綺麗な色をした鳥や、庭で雄叫びをあげる猿や、木と木の間を飛び回るリスと共に。
朝、ヨガの練習を済ませたら、サーフボードを持ってジャングルから海へ。
お陰様で今のところこの旅もうまく進んでおります。